2012年12月28日金曜日

『本と旅』



今年もデザインの仕事とその周辺を紹介してきましたが
夏の『本と旅』展(オーパ・ギャラリー)に参加させて
いただいたのは大きなイベントでした。

今年最後の更新で『本と旅』展の自分の作品を
紹介することとしましょう。

[写真上]
 装画:高柳浩太郎
 印刷:日研美術
 加工:コスモテック
 用紙:NTスフール(スノーホワイト)
 ※箔は写真のホログラムフォイル他、パールBE、
  つや消し銀などバリエーションあり。






[上3点]
 装画:大西 洋
 印刷:レトロ印刷



[写真上]
 加工:コスモテック
 用紙:クレーンレトラ(スノーホワイト)
 ※箔は写真のパール他、ホログラム、白、
  顔料箔グレーなどバリエーションあり。


慣れない展示や仕事の詰まり具合で夏にブログの更新を
サボッたため、今年中に紹介する予定の本が
貯まってしまいました。
11月、特に12月は一日一冊に近いペースで巻き返しを
はかりましたが、まだ追いつきません。
年明けも10月、11月発行の本からの紹介にはじまりますが
どうぞお許しください。

最近からこのブログをチェックしたかたがいたら、
「この人、いっぱいやってるな〜」と思われるかも
しれませんが、そういう訳ですので…。
まだ少し余裕はありますので、
新規のご依頼など絶賛受付中です!

それでは、また来年お会いしましょう。
みなさん良いお年を〜!!

(F)

2012年12月27日木曜日

『源氏物語』




紫式部『源氏物語』のカバー・デザインです。
といっても、仕事ではなく、
とあるコンペに応募した作品です。

イラストレーションは諸戸佑美さん。

気合いを入れて4色オフセット印刷で色校を出して
応募したのですが、残念ながら審査員の目には
留まらなかったようです。でも、悪くないでしょ?


用紙は、
[左]ペルーラ・エッグシェル(スノーホワイト)四六判Y目110kg
[右]ミランダ(スノーホワイト)四六判Y目130kg

(F)

2012年12月26日水曜日

『オーケストラは未来をつくる』



潮博恵=著 (アルテスパブリッシング)
 ──マイケル・ティルソン・トーマスと
 サンフランシスコ交響楽団の挑戦』

ブックデザイン、流し込みまでやりました。

アメリカを代表するオーケストラのひとつである
サンフランシスコ交響楽団とその音楽監督(指揮者)
であるマイケル・ティルソン・トーマスの
クリエイティヴな試みの成功。
新しい価値感を創造しようとする、市民参加や
資金調達のしくみ、アート・マネジメントは
ビジネス書として読むこともできます。

デザインのオーダーは、クラシック・ファン
以外にもビジネス書の読者に手に取って
もらえるようにしてほしいということでした。



▲目次



▲本文(写真多数)


▲(写真)マイケル・ティルソン・トーマス


▲左(章扉) 右(コラム)


▲潮博恵さんのパワフルな取材によるインタヴュー(第5章)は、
マイケル・ティルソン・トーマスだけでなく、
アドミニストレーション(管理部門)のトップ他
サンフランシスコ交響楽団のキーパーソンに及びます。



▲参考資料・文献リスト



紙材は、
カバー=コート グロスPP加工
帯  =ヴァンヌーボ スムース-FS
表紙 =ジャガードGA(スノーホワイト)
見返し=エコラシャ(くろ)
別丁扉=OKサテンバルーニー

(F)

2012年12月25日火曜日

『中国人のやる気はこうして引き出せ』



塙昭彦=著(ダイヤモンド社)

  イトーヨーカ堂の営業本部2万5000人をまとめる
  本部長から、部下のない中国室長に転じ、
  一から中国展開の礎を築いた
  塙昭彦氏(現セブン&アイHLDGS顧問)。
  いまや13店舗800億円のチェーンストアに育ち、
  中国人に任せる現地化も進んでいる。
  その部下育成や企業文化の底流に流れる
  塙氏の考え方を凝縮した1冊。


塙昭彦氏は「イトーヨーカ堂」の初代中国室長なので、
イトーヨーカ堂のマークを意識して、
本を看板のように見立てようと思いました。


白ヌキの鳩を中国の地図に変えました。
そうすると右を向いた鶏のようにも見えませんか?


カバー表1で気づいてくれる人はいないかも
しれないので、表4でさりげなくアピール。



用紙は、
カバー=ミセスB-F(スーパーホワイト)グロスPP加工
帯  =アラベール(ホワイト)グロスニス
表紙 =ディープマット(ミストグレー)
見返し=ディープマット(ミストグレー)
別丁扉=ミルトGAスピリット(スーパーホワイト)

よろしくお願いいたします。

F

2012年12月24日月曜日

『ほんとうの幸せ』



岡本マサヨシ=著
ほんとうの幸せ』(現代書林)のブックデザインです。

  本書を読み始めることにより、あなたは自身の
  つらかった経験を手放していくことでしょう。
  過去のトラウマやインナーチャイルドを
  手放し癒すことで、「究極の愛で守られている」
  ことに気づいていくはずです。
  では皆さまを、「ほんとうの幸せ」に続く扉へと
  ご案内いたします。 
  ──「はじめに」より

↓本文フォーマットです(テキストは仮)。



好評発売中!
よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月22日土曜日

『トライ式 逆転合格![入試直前版]』



家庭教師のトライ=著 (光文社)
『トライ式 逆転合格![入試直前版]』の装丁です。

B6サイズの “ポケット版”。



  『残り少ない時間を生かす』ための参考書

  受験生のみなさん、入試まで残りわずかとなりました。
  最後のひとふんばりで合格を確実なものにしなければ
  なりません。受験は最後まで、自分との戦いなのです。
  受験生にとって、残された時間は平等です。
  しかし、わずかな残り時間を『いかにムダをなくして、
  効果的に使い切るか』が勝負の分かれ道となります。
  学校の授業の合間、電車やバスを利用しているとき、
  寝る前の瞬間など、わずかのスキマ時間を有効に
  活用するために、本書をつねに手元においていてください。
  (「はじめに」より)

好評発売中!

(F)

2012年12月21日金曜日

『プラスチックスープの海』



プラスチックスープの海──北太平洋巨大ごみベルトは警告する
チャールズ・モア/カッサンドラ・フィリップス=著
海輪由香子=訳(NHK出版)

ブックデザインをしました。


 太平洋ごみベルトの発見は、ほんの始まりにすぎなかった。
 状況はさらに劣悪だったのだ。
 海洋に投棄された、想像を絶する量のプラスチックごみは、
 いまや食物連鎖の中にまで入りこんでいる。
 微粒子・ボトルキャップ・レジ袋は、海鳥や海棲哺乳類の餌にまぎれ、
 遺棄漁具は、生き物にからみついて死に追いやっている。
 すべての命の源である海は、知らぬ間に、
 使い捨て社会のごみ捨て場になってしまった──。
 この流れを止めるエコロジカルなイノベーションとは何か?
 プラスチック普及の歴史から、その毒性、生分解性樹脂の開発まで、
 海洋ごみ第一人者が調査船での冒険談を交えて、徹底的に解明する。
 (カバー袖より)



↑帯を取った表紙カバー。


↑表紙


イラストは竹井千佳さんです。
「海のスープ(水)を飲む女性が水色(海)の涙を流している」ところ
までは、打ち合わせで決まっていましたが、人魚に仕立ててくれた
おかげで、さらに強いメッセージが伝わったかと思います。

そして、このイラストは内容と偶然のリンクもありました。
そのあたりは竹井さんのブログ(→コチラ)に書かれています。
写真も、竹井さんのほうがしっかりと撮られていますので
ぜひご覧ください。


用紙は、
カバー=ミセスB-F(ホワイト)グロスニス
帯  =ミセスB-F(ホワイト)グロスニス
表紙 =地券紙
見返し=ファーストヴィンテージ(ブルーグレー)
別丁扉=ミラーコート(プラチナ)



↑口絵です。左写真のキャプションは、
「コアホウドリのひなの死体の胃の中身。大半がボトルキャップ。
 2002年クレ環礁で。」

他にも、プラスチックごみで埋め尽くされたインドネシアは
チタルム川など衝撃的な写真連発です。


著者のチャールズ・モアさんが来日講演をしたときは
金属製の水筒持参で、ペットボトルやストローは
受け付けなかったそうです。

環境問題は山積ですが、もっとプライオリティが
上がってもいいと思いました。広く知られてほしいです。

F

2012年12月18日火曜日

『食べてはいけないお弁当 食べてもいいお弁当』



シリーズ40万部突破の、
渡辺雄二=著(だいわ文庫)のブックデザインです。

以下、章扉、本文(※内容はダミー)、コラムの
フォーマット・デザインです。





よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月17日月曜日

『60代にしておきたい17のこと』



本田健=著
60代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)の
カバー・帯デザイン、イラストです。

これで10代から60代まで揃いました。

帯に「シリーズ110万部突破!」とありますが、
発売になり「シリーズ120万部突破!」となっています。


↓Amazonでは23位!を記録。


どの年代のかたもよろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月16日日曜日

交通広告



ブックデザインをさせていただいた
発売3カ月足らずで、8刷りです!

B3サイズの交通広告のデザインも担当しました。(上画像)

(F)

2012年12月15日土曜日

『今日からはじめるネットショップ』



床美幸=著

  ネットショップ開店のココがスッキリわかる
  ・どんな能力が必要?
  ・お金はいくらかかる?
  ・具体的な仕事内容は?
  ・必要な手続きは?
  ・サイトのつくり方は?
  ・お客さんはどう集める?
  ・ツイッターやフェイスブックはどう使う?
  ・万が一のトラブル対策は?

よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月14日金曜日

『19歳の連続射殺魔』



朝倉喬司=著

カバー+帯デザインです。


 1968年、高度経済成長期最中の日本で、
 19歳の永山則夫による連続ピストル射殺事件という、
 それまでに類を見なかった少年犯罪がおきた。
 逃亡しながら東京、京都、函館、名古屋で起こした
 事件のすべてが行き当たりばったりの犯行だった。
 死刑執行まで獄中で創作活動を続けた永山は、
 犯行当時を思い、何から逃げていたのか。
 事件の足跡を丹念にたどり、急速度で都市化が進んでいった
 60年代の日本を背景に、ひとりの少年が抱えた闇に迫る。
 (カバー表4より)

カバーには、実際に犯行に使われたピストルの
写真をあしらいました。

(F)

2012年12月13日木曜日

『自分を成長させる「ストロングポイント」のつくり方』




和田秀樹=著

ブックデザインをさせていただきました。

「ストロングポイント」って最近聞きますね。
プロ野球日本ハムに入団が決まった大谷翔平クンに
球団が提示した資料「夢への道しるべ」にも出てきました。

カバー表1は、カーリング・ハウスとか
的だったりをイメージしました。

↓章扉と本文フォーマット(本文テキストはダミー)です。




よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月12日水曜日

『みんなの家』



光嶋裕介=著
ブックデザイン、DTPまでやりました。

「ほぼ日刊イトイ新聞」の好評連載を一冊に
まとめたものです。

カラー口絵4頁。写真多数。
単行本だけの企画として、漫画家の井上雄彦さん、
内田樹さん、著者との豪華鼎談も収録!


内田樹さんの自邸「凱風館」の設計を依頼されたのは、
まだ一軒も家を建てたことのない!若き建築家・
光嶋裕介氏だった。
しかも初対面だった麻雀大会!2カ月後のこと…。

各分野のプロフェッショナル、職人を巻き込んでの
「凱風館」竣工までの物語──。



↑カバーの書名と光嶋さんのドローイング部分は
バーコ印刷で盛り上がっています。


書名ロゴは、複合的な建物からイメージしました。



↑本文です。(クリックで拡大)
ノンブルは本来その頁にあるのがあたりまえですが
デザインで片方の頁に入れたくなることはありませんか?
今回左下にまとめました。

過去のフォーマット指定の時は、
DTPの人は面倒だろうなと思いながら、
片方の(今回の場合だと右頁の)ノンブルは、
いちいち打ち変えてもらえばいいと考えていました。

でも今回は流し込みまで自分なので
手間だなぁと思いながら作業をしていました。
ところがある日のこと、ハッと思いつきました。
左頁に配置した本来右頁にあるべきノンブルを右頁にあるように
InDesignに認識させればいいんだと(ややこしや)。


↑(クリックで拡大)
ノンブルのテキスト・ボックスのセンターが
右頁に入るまでビヨ〜〜ンと長くすれば、
コレはどちらかと言えば、右にあるモノになりますよね。
めでたく自動で数字が変わってくれました。

知っている人には、なんのことはないのでしょうが、
自分的には大発見でした。




↑鼎談は二段組みで周囲には光嶋さんのドローイングを
コラージュさせてもらいました。



用紙は、
カバー=ハーフエア(コットン) ※マット・ニス
     4色+バーコ印刷
帯  =OKブリザード
表紙 =ライトスタッフGA-FS
見返し=キュリアスIR(ホワイト)
別丁扉=ソフトバルキー(スメ入りスノー)



↑Amazonの「住宅建築のベストセラー」では、1位に!

好評発売中です。

(F)

2012年12月11日火曜日

『「一瞬でいい空気になる」話し方』



和田秀樹=著
ブックデザインです。

カバー・イラスト(というほどでもありませんが)も、
描きました。


  あの人といると、
  なぜリラックスできるのか

  いい空気は、
  言葉、表情、姿勢、身振り手振り、
  話の切り出し方、リズムから生まれる
  (カバー・ソデより)




↑章扉と本文フォーマットです。
(テキストはダミー)

よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月10日月曜日

『成功はすべてコンセプトから始まる』



木谷哲夫=著
(ダイヤモンド社)

ブックデザインしました。

 本書で提唱しているのは、
 やさしいことをやるのではなく、
 「面白いが、かなり難しいこと」の
 実現にチャレンジすることです。
 自分のフィールドで、「実現したい将来像」を発見し、
 「かなり難しい」チャレンジをする。
 その能力が身につけば、一段高みに上がることができ、
 視界がパッと開けます。(序章より)

カバー、帯、各2色刷り。
カバーの黄色は蛍光ペンをイメージして、インキは
「TOKA FLASH VIVA DX 610 サターンイエロー」
を指定しました。


↓本文フォーマットです。
(テキストはダミー)


好評発売中!
よろしくお願いいたします。

(F)

2012年12月8日土曜日

『幸せは弱さにある』



曽野綾子=著
のブックデザインです。

※増刷分から、“話題集中!たちまち増刷” という帯に
 差し替わっています。


装画は、ご存知のかたも多いと思います。
パウル・クレーの「忘れっぽい天使」です。

イラストをつかう案も考えてほしいという
オーダーでした。

パウル・クレーの絵は、はじめはダミーのつもりでした。
こんな感じになったらいいな、と数人のイラストレーターの
候補も考えてプレゼンしたのですが、
パウル・クレーの絵を使用できることになったのです。

四六判の仮フランス装です。

用紙は、
カバー=アラベール(スノーホワイト) ※マットPP加工
帯  =アラベール(スノーホワイト) ※マットニス
表紙 =アラベール(スノーホワイト)
見返し=アラベール(スノーホワイト)
別丁扉=ソフトバルキー(スメ入りスノー)

よろしくお願いいたします。

(F)