田中道昭=著
カバーの地色は銀(DIC-619)のベタです。
左上のバックに見えるハートマークは
銀にアミをかけています。
PPをかけていますが、ハートのところと地色の輝きかたが
違うので、面白い効果が出たかと思います。
金銀を使うときはベタの使用が多いですからね。
──ここに至るまではちょっと苦労しました。
最初は、ハート部分を濃くしようと思い、
銀の下にスミのアミを刷って、かすかにハートが見える計算でした。
ところが印刷所から「見えないよ〜」と言われ
スミの濃度を60%まで上げてもらったのが
下写真の下です(写真上は校了紙)。
写真では見ませんね〜。肉眼でもムラのようにしか見みえません。
銀を後刷りの指定にしているからでしょうか。
不透明インキとはいえ、ここまで隠蔽していまうものでしょうか?
だったら、逆に銀を先に刷ってスミアミをノセれば、
もっと見えるはずですよね。
実際には銀を先に刷ると、銀が乾くまで待ってからスミを刷るので、
今回の進行では時間が無いみたいです。
…ということは、UVインキにしてもらえば良かったんですかね。
それもまた予算の問題が出てくるか……。
──ホワイトオーシャン戦略シリーズの前作、
いつも面倒な色校につき合ってくれる、
すばる舎リンケージのT中さんに感謝です。
(F)