2010年5月28日金曜日

「なにかと“問題のある人”を手玉にとる最強の心理学」



イラストレーター徳光和司さん

手描きの原画を写真に撮りました。


アナログにこだわる徳光さん。

左下の小さなキャラクターひとつが、

台座を含めて高さ30ミリくらいです。

細い線はホントに細い。

もっと大きく描いたほうが描きやすいと思ってしまいます。


この本は、クセのある人を45タイプに分類して

つきあいかたのテクニックを披露しています。

逆に自分がどのタイプなのか分析してみる、

という読みかたもあるかもしれません。


イラストの、タッチだけでなく

徳光さんのアイデアもうまくハマって

いい感じの仕上がりになりました。




『なにかと問題のある人を手玉にとる最強の心理学』

好評発売中!


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2010年5月26日水曜日

上海万博日本産業館




5月29日(土)、30日(日)

上海万博でパシフィックムーンおなじみのアーティストの

ライブ・イベントがあります。

29、30日“上海なう”ならぜひ

上海万博日本産業館JALステージへ!


出演:ジャー・パンファン里アンナ梵天永島広

(ジャーさんのみ、30日だけ)



写真は、里アンナさんが、“ANNA”名義でリリースした

『吾島(わんしま)』のポスター案で、

ガイジンから見たニッポンをテーマにしています。

実はボツになったものですが特別に公開します。


奄美の歌姫の、言葉を超越した歌声が大陸の空に

響きわたることでしょう。


(F)

2010年5月25日火曜日

「電子書籍の衝撃」佐々木俊尚




「朝日新聞 グローブ」第39号の1面の上に置いてパチリ。

『電子書籍の衝撃』佐々木俊尚著を読みました。

日本でのiPad発売前に読んでおきたかったので。


いよいよ日本でもiPadが発売されますね。

日本のタブレットはiPad一色になるのでしょうか?

先日、とあるところで触らせてもらった第一印象は

液晶がキレイ、思っていたより小ぶり、といったところ。


アメリカのiPadユーザーへの調査では

ネットサーフィン、メール、アプリ、動画などの利用に比べて

電子書籍の利用は少ないようですね。

新しいうちは、ネットやゲームが楽しくて

本をじっくり読むのは後まわしになりそうな気もします。


リアル書籍のデザインの仕事はやっぱり減るんでしょうかね。


InDesignからEPUBファイルに書き出して、iBooksに読み込めば

きれいに読めるという話も聞きました。それって英語版の話?

日本語の組版が完成されたEPUBで、InDesignとかから

書き出せるようになるのは、もう少し先だよね?

本のデザイナーのビジネスチャンスはこの辺にあるのかな?

よくわからないけど…。


あれ、『電子書籍の衝撃』の内容については

何も触れていないぞ。

長くなるので、オススメだけしておきます。

面白いです。


(F)

2010年5月24日月曜日

「TALKING DRAGON 井上嗣也展」




意外にも個展は初、だそうです。

上の写真は新作ポスターのビジュアルを使った

フリー・ペーパー「DICTIONARY」133号の表紙です。

もちろん井上嗣也さんデザイン。


ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の

「TALKING DRAGON  井上嗣也展」に行ってきました。


ギャラリーの1階は新作ポスター40点!

地下にはパルコやサントリーをはじめとした数々の名作ポスターと

コム デ ギャルソンの「six」や写真集等の

エディトリアル・ワークの展示でした。


世代じゃないのでよく知りませんが、

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」という

タイトルのアルバム(早川義夫)がありました。

井上さんのデザインを見るといつも思うのは、

“本当にかっこいいものは、なんてかっこいいんだろう”、ということです。

「“デザイン”を信じていいんだ」という気持ちにさせられます。


展覧会に合わせて『INOUE TSUGUYA GRAPHICS TALKING THE DRAGON』リトル・モアから発売されました。

帯には、「写真、文字、平面。」と印刷されています。

この短くシンプルで一見説明していないようなコピーは

井上さんの仕事を良く表現しているなあ。

ファンならわかりますよね?


リトル・モアからは、

『INOUE TSUGUYA GRAPHICS WORKS 1981-2007』も出ています。

2008年度のADCグランプリも獲っているので、説明不要でしょう。

僕は購入済みです。


リトル・モアのセンスはいいですよね。

他では出ないような良質の写真集も数多く出版しています。

日本人の、いわゆる“カメラマン”では無く、“写真家”の写真集は

このリトル・モアと、赤々舎を押さえておけば足りてしまう。

…というのは言いすぎだとしても、新しい写真家を見逃さないためには

この2社の写真集は常にチェックしておきたいです。


ちょっと話がそれましたが、

井上嗣也リスペクト!

あらためてそんなふうに思う展覧会でした。

5月31日(月)まで。


(F)

2010年5月19日水曜日

「20代にしておきたい17のこと」




カバーデザインをした

「20代にしておきたい17のこと」

本田健さんの書き下ろし文庫が好調です。




amazonのベストセラー(本:Top 100)では

刊行から1ヶ月たってベスト10入りしました。


さらに10日たって、まだ20位前後にいます。

ロングセラーの予感!


(F)

2010年5月18日火曜日

『イラ通』イラストレーション・コンペ展



15日に「イラストレーターズ通信」

「『イラ通』イラストレーション・コンペ展」授賞式・受賞パーティが、

我らがトップランナー・清水親方のマルプギャラリーで開催されました。


第一回の審査員、木内達朗さん、網中いづるさん、

主催者でもある森流一郎さんら豪華な顔ぶれが勢揃い。

大賞の高寄尚子さんと入選者10名が表彰されました。


応募はデジタルですが、原画が展示されています。

第1回展は5月31日までです。



……04年にPush-up(現マルプデザイン)の改装前の

何も無い空間を見学に行ったとき、

「この辺のスペースをギャラリーにするんですよ。」

と清水君の構想を聞いてから5年あまりの月日が流れました。


途中屋号もマルプデザインに変わり、

移転もしましたがギャラリーは続いています。

継続は力なり。デザイン事務所と平行してのギャラリー維持の

労力を思うと頭が下がります。


今月の「『イラ通』イラストレーション・コンペ展」が終わっても

マルプギャラリーでは、清水良洋セレクトの魅力的な

イラストレーターの展示が続きます。どうぞお出かけください。


そして「『イラ通』イラストレーション・コンペ」の

第2回作品募集もすでに始まっています。

締め切りは9月30日。


(F)

2010年5月17日月曜日

七字由布個展「動物趣味週間」


七字由布さんの個展「動物趣味週間」を見るため

5月12日にHBギャラリーに行きました。

5時すぎに着いたら終わっていました。

通常は7時までですが、最終日は5時までだったのです。

残念! 最終日だということを忘れていました。

七字さんだけに七時までに行けば大丈夫と

くだらないことを考えていたら失敗しました。


七字さんには1年ほど前、同じくHBギャラリーの個展を

きっかけに仕事をお願いしました。

『地球最後の世代─自然が人類に報復しはじめた』

これも動物が登場するイラストなので、この機会にご紹介しましょう。



上がカバーで下は見返しです。

見返しは七字さんのラフを使用させていただきました。



この本は「地球の未来を考える」という“ゆるやかなシリーズ”の一冊です。

“ゆるやかなシリーズ”とは、もともとシリーズとして書かれたののではない

おもに環境問題についての世界各地の翻訳書を5冊出す企画について

NHK出版編集部で言っていた呼び名です。


“ゆるやか”なのでシンボルマークのようなものは作りたくない。

でも、まったく単独の本に見えるのもいかがなものか。


そこで、環境問題の象徴として危急種のホッキョクグマを

カバーの装画担当のイラストレーターに自由に描いてもらい、

「地球の未来を考える」という文字を配して

マークっぽくすることにしました。


カバーのイラストの上がりももちろんですが

ホッキョクグマのイラストも楽しみでした。




背の上部に配置したホッキョクグマのイラストレーターは刊行順に左から、

下田昌克さん上路ナオ子さん、七字由布さん、竹井千佳さん

そして右端はカバーが写真だったのでフクダが描きました。


単行本の背の小さなイラストレーターのギャラリー、

もっと増えたら面白いんですけどね。


(F)

2010年5月10日月曜日

WANTED!


GWも終わり今年も本格的な仕事モードに入っていきます

(遅いですかね?)


ところが、なんだか仕事が一段落です。


ヒマになったあとで仕事が押し寄せ、

あの時もっと休んでおけば良かったと思うのが

いつものパターン。

ですが最近はこんなご時世ですからねぇ。


そこで、「WANTED!」

仕事の合間に文字を切って、ちょこっと作ってみました。


ジャンルに限らずチャレンジしたいので

新規の版元さん大歓迎です。

どうぞお試しください!

もちろんおつきあいのあるところも

引き続きよろしくお願いします。


http://fukuda-design.com


(F)

2010年5月9日日曜日

「装丁の仕事174人」P.118




「装丁の仕事174人」関連は何度もエントリーしていますが

自分のページを紹介するのを忘れていました。

こんな感じです。

ご協力いただいた版元のみなさまありがとうございました。

おかげさまで立派なページになりました。(ですよね?)

ぜひ現物を見てください。

どうぞよろしくお願いいたします。


(F)

2010年5月7日金曜日

「これ、誰がデザインしたの?」




「デザインの現場」休刊は残念なニュースでした。

今後はウェブや書籍などの展開をしていくそうです。


「デザインの現場」オフィシャルブログの

「これ、誰がデザインしたの?」

「装丁の仕事174人」を載せていただいたお礼とご挨拶に

美術出版社の宮後さんをお訪ねしました。

掲載はコチラです。

紙のアップの写真など、丁寧に紹介していただきました。

どうもありがとうございました。


このブログに取り上げてもらえるようなデザインをしたいものです。


(F)

2010年5月6日木曜日

「ゴーゴーミッフィー展」


「ブルーナ・カラー」の色鉛筆です。

ミッフィー誕生55周年記念展の「ゴーゴーミッフィー展」

オリジナルグッズで祖父江慎さんプロデュース/デザインです。


これがあればディック・ブルーナの色使いが思いのまま。

『ミッフィーのたのしいびじゅつかん』(オランダ語版)

の表紙を描いてみました。


色鉛筆は赤(オレンジ)・黄・青・緑に茶色。

そしてアウトラインのための黒を含めた6本セット。


あれ? ブルーナ・グレーがありません。

ブルーナ・カラーにはグレー(象を描くため)もあるはずです。

初期はグレーは無かったから?

なぜグレーを作らなかったのか知りたいです。


「ゴーゴーミッフィー展」は松屋銀座で5月10日まで。

その後全国を巡ります。



ディック・ブルーナといえば、

『すべてがわかる妊娠と出産の本』を思い出します。



妊娠期間ごとに不安や疑問を解決してくれる本で

装幀と本文デザイン、流し込みまでやりました。

短期間での3段組み400頁以上のDTPは、事務所内では処理できず

助けてもらって、ようやく完成しました。


出版から5年たっていますが

アスペクトのセールスランキングでは今だに上位になるロングセラーです。

ブルーナが、自分以外の著作では初めて表紙カバーに

絵の使用を許可してくれた本です。

ブルーナが原書を見て内容を気に入ってくれたからです。


(F)