2012年7月31日火曜日

企画展に


企画展に参加します!
●旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」
“旅の本屋のまど”が西荻窪移転5周年を記念して
OPA galleryでフェアを開催!
のまどが選ぶ「旅を感じる本」の販売、グッズ、
5人のブックデザイナーによる期間限定オリジナル装丁。
http://www.facebook.com/hontotabi

期間:8月3日(金)〜8日(水)11時〜19時(最終日17時まで)
会場:OPA gallery http://www.geocities.jp/opa_gs/

◎参加デザイナー
折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/
福田和雄/石間淳

今週金曜日からはじまるOPAギャラリーでの
「本と旅」に参加します。
テーマに「旅」があるので、
観光地には欠かせない(?)
“顔出し看板”は絶対に必要ですよね!
…というわけで、イラストレーター山田博之さんに
「旅の本屋のまど」にちなんで遊牧民を
描いていただきました。


↑クリックで拡大


パネルの印刷が上がってきました!
イラストの帽子のてっぺんで170cmあります。デカイ!
顔部分はこれからくりぬきます。

ギャラリーではこの遊牧民の顔出しパネルがお迎えいたします。
ぜひ記念撮影でご来場の想い出に!

(F)

2012年7月20日金曜日

ホワイトインキは悩ましい

吉田松陰全集』(新装復刻版)の装丁です。
2月刊行でしたが今頃のご紹介……。
全10巻+別巻1冊で、本体99,000円(税別)です。
みんな買ってね〜(笑)

カバーはファーストヴィンテージ(アップルグリーン)に
白箔+白インキ+スミ。
タイトルが箔で、白インキは左の「第一巻」の地の小さい部分!


↑上が白二度刷り、下が箔押し。

初校で一度刷り、二度刷りを試すも思ったより薄くて、白箔に。
当初、イメージを実現するには、三度か四度刷りか?と
思いましたが、あまり一般的ではないし、
制作さんから、白箔を提案されたのでそうしました。
箔にするほど濃くなくなくても良かったんですけど、
これはこれでイイですよね。高価な本だし。


↑4月の「装丁夜話」でも白インキのオハナシをしました。
右上に小さく映っているのは、
これのカバーも白二度刷りです。

↑『1秒でも早く!「ダメージ」から抜け出す方法
右がOK未晒クラフトに白インキ二度刷り(不採用!)
※上2点撮影=折原カズヒロさん(トリミング:筆者)



去年から今年にかけて、白インキを検討する案件が
いくつかありましたが、どれも満足のいくものが
色校1回では、できない始末でして…。

そんなところに『デザインのひきだし16』で
“白オペークを極める”という素敵すぎる特集が!
(去年やってくれたらもっともっと素敵すぎました)
これを見るまでは白オペークインキの銘柄まで指定する
という知識や発想やありませんでした。
白オペークにもたくさんの種類があって
隠蔽力が違うんですね。参考になります。

さらに青山ブックセンター本店の
「白インキ徹底テスト結果展」のイベントで
6月17日にデザイナーの大島依提亜さんと、
デザインのひきだし編集長・津田淳子さんの
トーク・ショーもあり、行ってきました。

白オペークだけの話のマニアックなイベントなのに
けっこう人が集まっていましたね。
写真でしか知らなかった大島依提亜さんの
白オペークを使った数々の仕事を
手に取って見ることができたのは良かったです。

大島さんは、ラウンドガール?としての出演の
名久井直子さんと津田淳子さんに、
“変態”と(愛をこめて)呼ばれていました。
でも、お二人も充分“変態”ではないかと…。
このイベント自体が“変態”の集会だったのかもしれませんがね。

ぼくは、大島さんデザインの、映画『曲がれ!スプーン』の
パンフレットの本文組みが曲がっているところに
変態性を読み取りました。



↑トークショーのおみやげ。
『デザインのひきだし16』に収録されている
見本を綴じたもの。(デザインは、大島大島依提亜さん)


[ミニ情報]
竹尾のミニサンプル、濃い色紙に白い文字で刷ってあるのは
「PO 100白」(インキの銘柄)の一度刷りだそうです。


ハナシは変わりますが、デザインや印刷の関係者でも
「インク」って言う人がいますよね。
『印刷は「インキ」で、「インク」は万年筆だ!』
と教わったものですから、
気になってしょうがないんですけど。
最近はどっちでもいいことになったんでしょうか?

(F)

2012年7月17日火曜日

「本と旅」と落語



企画展に参加します!

旅の本屋のまどが選ぶ「本と旅」。
“旅の本屋のまど”が西荻窪移転5周年を記念して
OPA galleryでフェアを開催!
のまどが選ぶ「旅を感じる本」の販売、
5人のブックデザイナーによる期間限定オリジナル装丁。
グッズもあります!

期間:8月3日(金)〜8日(木)11時〜19時(最終日17時まで)
会場:OPA gallery

◎参加デザイナー
折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/
福田和雄/石間淳

◎協力イラストレーター
山田博之/大西洋/山根良三/竹永絵里/高柳浩太郎

折原カズヒロさんと「のまど」の店長の友人関係から
生まれたこの企画に呼んでいただきました。

そこで今日紹介するのは
ひと足先の関連イベントです。





●のまど寄席「林家彦いちの旅落語」
7月19日(木)19:30〜(19:00開場)

出演:林家彦いち
会場:旅の本屋のまど店内
木戸銭:2,500円
演目:旅ネタ2席

↓詳しくはコチラまで

明後日木曜です!
さきほど「旅の本屋のまど」さんのtwitterを
チェックしてみたら、残り5席!だそう。
興味のあるかた、お急ぎください!

(F)


初版本と装丁



特種東海製紙Pam東京の「初版本と装丁」に
行ってきました。
最終日の6月29日のことですから
2週間前のことです。

特種製紙さんの収蔵品の、
明治から昭和初期にかけての初版本の展示です。

作家は夏目漱石を中心に、森鴎外、尾崎紅葉、
幸田露伴、与謝野晶子、島崎藤村、泉鏡花、
芥川龍之介、宮沢賢治。
装丁者は、橋口五葉に漱石や鴎外の自装なども。
小村雪岱も一冊ありました。

発行元は春陽社、岩波書店、新潮社等々、そして、
印刷所の秀英社、東京築地活版製造所、
凸版印刷等々の仕事。


見学者は展示作に触れることは出来ないのですが
竹尾のYさんの取りはからいで、
特種製紙さんに、解説と一冊づつ中味を
見せていただけることになりまして、
急遽メンバーを募ってお邪魔しました。

見るうちに、本文書体、字面の取り方、
ノンブルの位置、奥付が気になりだして、
後半はそれらを重点的に鑑賞させていただきました。

いや〜、これは貴重な体験となりました。
特に、当時の本文組みの実物をまとめて見る機会は
なかなか無いと思います。

特種製紙のUさん、長い時間ありがとうございました。
たいへん勉強になりました。

(F)

2012年7月13日金曜日

「不思議な少年44号を描く」

お知らせです。


老若男女世界文学選集挿画展vol.5
[不思議な少年44号を描く]

マーク・トウェインの晩年の作品、
『不思議な少年44号』の装画・挿絵を
12人のイラストレーターが描きました。
Malpu Designのスタッフが文庫本の装幀に
落とし込み、原画とともに展示されています。

昨日行ってきました。
若いけれどテクニックのある
イラストレーターが何人も。
女子率異常に高し。
男子はどこにいったのか。

この小説はそうとう不思議らしく
タイトルの書体がみんな「不思議な感じ」でした。

ギャラリー DAZZLEで開催中です!
15日(日)まで。

(F)

2012年7月11日水曜日

『P.F.ドラッカー 完全ブックガイド』



上田惇生=著
P.F.ドラッカー 完全ブックガイド』のブックデザインです。

ドラッカーの本家、ダイヤモンド社が氏の全著作を
紹介する本を作るということで、ちょっと緊張しました。
ドラッカーといっても私は「もしドラ」しか
読んだことがありません…。

5月刊行でしたが、フォーマットなどは
昨年から取り組んでおりました。
手のかかった編集ですので、ぜひ手にとって
ご覧いただきたいです。


↓帯(3色)をはずしたカバー(2色)




↓表紙(1色)


↓巻頭カラーは糸井重里さんと、著者の上田惇生さんの対談。
 ほぼ日の「はじめてのドラッカー」を収録。
 これ、連載当時読んでいました。
 ★以下、クリックで拡大(注:テキストはダミーです)


 ↓本文



 ↓全著作を原著の発行順に紹介(書影もダミーです)



 ↓巻末資料も充実。





[用紙]
 カバー=アラベール(ウルトラホワイト)※マットPP
 帯  =アラベール(ウルトラホワイト)※グロスニス
 表紙 =ディープマット(ミストグレー)
 見返し=アラベール(ウルトラホワイト)

よろしくお願いいたします。

(F)

2012年7月9日月曜日

小泉弘さん「装丁山昧」出版記念会


尊敬するブックデザイナー、
小泉弘さんの「装丁山味」出版記念会に行ってきました。

小泉さん、ご出版おめでとうございます。

それにしても盛大なパーティでした。
出版記念って、こんなに人が集まるものなんでしょうか。
小泉さんのお人柄ゆえなのでしょう。


写真が白くなってしまいました。
実際はクリーム色(TS6-N7)です。
スミ1色+黒ツヤ箔のきれいな装丁。

内容は小泉さんの500冊にものぼる
山岳図書の装丁のなかから、
カバー、表紙をカラーで紹介。
その本ににまつわるエッセイをまとめた本です。

用紙、加工のデータも付されてあるので勉強になります。
これからじっくり読ませていただきます。

(F)

2012年7月2日月曜日

すばる舎新聞広告

  ↑クリックで拡大


朝日新聞630日朝刊、すばる舎の広告です。
(広告デザインは手掛けていません)

装丁を担当した以下3冊がとりあげられています。

「磯野家〜」は好調。
「死んだあとのお金の話」の装丁は
あらためて紹介します。

(F)