2013年8月31日土曜日

『警察の裏側』



小川泰平=著
警察の裏側』(文庫ぎんが堂)
カバー、帯のデザインです。

 「Sと呼ばれる捜査協力者は実は前科者?」
 「あえて捜査情報を漏らすことがある?」
 「裏金は当たり前なのか」
 「検挙数が捜査本部で山分けされる仕組み」
 「被害届を受け取らない理由とは?」
 「職務質問は任意ではない?」
 「誤認逮捕はなぜ起きるのか」
 「最も危険な警察官の現場とは?」
  などなど、タテマエだけではわからない驚愕の実態!!
  現場30年の元刑事だからこそ書けた警察組織の素顔。
  (カバー表4より)

レビューの評判もすごくいいです。

好評既刊『現場刑事の掟
こちらもよろしくお願いいたします。

(F)

2013年8月27日火曜日

『ギリギリセーーフ』



中谷彰宏=著
のブックデザインです。


4案出したカバー・ラフをお見せします。


↑クリックで拡大

結果、B案に決まった訳ですが、ラフ案は
きずな出版のフェイスブックページでも
「どれに決まったと思いますか?」と、公開されました。
B案に票が多く入ってホッとしましたね〜。
フェイスブックに出した時点では、B案決定していたんです。
B案が人気にならなかったら、ナニですからねぇ。
他は、A、Cの評判も良かったです。

↑A案の野球の審判イラストはこんな感じ。


ラフは一発OKで、帯の文字をスミに変更したくらいです。
あとは微調整です。

その帯ですが、中谷さんの著作の帯の地色は
中谷さんの指定で、どの出版社でも
「金色」に決まっているのです。
帯の色が決まっていれば探しやすいからだそうです。

ということは金の紙か、金のインキを刷ることになります。


この帯は「スノーフィールド」というキラキラの白い用紙です。
紙が光っていることを利用して、金ではなく
茶色の特色を刷っています。
コート紙などに金のインキで刷るよりも
よっぽど「金」に見えるので、過去にも何度か使った手法です。
キラキラ紙のわりには、リーズナブルなのも魅力です。

そこで、今回は、紙がキラキラ光っているので、
茶色の特色にわずかにアミをかければ(白地をわずかに出す)、
紙のキラキラを目で感じて、より光って金らしく
見えるのではないか! と、ヒラメキました。

……で、実験結果を発表します!
紙がインキを吸ってしまったせいもあるのでしょうか?
%が大きぎたのでしょうか? 
ルーペで拡大して見ても、ほぼベタに見えます。

ただ、茶色の選びかたがうまくいったせいか、
かなりイイ感じの“金”になったので、今回はこれでOKにしました。
次回はもう少し%を薄くしてみましょうかね。

(F)

2013年8月24日土曜日

『神と仏の物語』



小松庸祐=著

〈四六判並製〉
カバー=ミセスB-F(ホワイト)※グロスPP加工
帯  =NTラシャ(スノーホワイト)
表紙 =GAクラフトボードFS(アース)
見返し=ビオトープGA-FS(ナチュラルホワイト)
別丁扉=ポルカレイド(メレンゲ)

よろしくお願いいたします。

(F)

2013年8月23日金曜日

『魂と肉体のゆくえ』新帯



 ──与えられた命を生きる』
矢作直樹=著(きずな出版)

増刷を機に新帯に差し替え。
好評発売中です!

関連記事

(F)

2013年8月19日月曜日

『モラル・ハラスメントの心理構造』



加藤諦三=著
 ──見せかけの愛で相手を苦しめる人』
 のブックデザインです。


  愛の言葉を持ち出し、
  相手を縛るモラル・ハラスメントは、
  人の心を弱くして、生きるエネルギーを奪う─
  その恐ろしい実態を解明する!

  「あなたのため」「仲良くしよう」
  「人間は皆同じ」は、すべて嘘!

  (帯より)


〈四六判上製〉
カバー=ミセスB-F(ホワイト)マットニス
帯  =ミセスB-F(スーパーホワイト)グロスニス
表紙 =GAさざなみ(うす鼠)
見返し=GAさざなみ(焦茶)
別丁扉=ミセスB-F(ホワイト)
はなぎれ=22C(伊藤信男商店)

よろしくお願いいたします。

F

2013年8月17日土曜日

『人生を変える極上の教え』



山川紘矢=著
人生を変える極上の教え』の装丁です。

『ザ・シークレット』『アルケミスト』等
ベストセラー翻訳者が伝える、
人を幸せにする精神世界” !!

 ──スピリチュアルベストセラーのメッセージ25
コチラもよろしくお願いいたします。

(F)

2013年8月16日金曜日

『バカと思わせない話し方』



知的発見! BOOKS 017
樋口裕一=著 しりあがり寿=マンガ

 ──頭がいい、悪いは「モノの言い方」で決まる』
のブックデザインです。


頭をよく見せるには、
才能も努力もいらない。

〈本書の内容〉

第一章  ひと言で「頭がいい人」を演出する技術
  「頭ひとつ抜けた人」はこのテクニックを押さえている
第二章  「自分を高く売り込む」技術
  「できる人」の雰囲気をつくれば評価はあとからついてくる
第三章  「バカ」を巧みに動かす技術
  会話の主導権を握ってバカを図に乗らせない方法
第四章  「モテる人」と思わせる技術
  〝モテる人ふう〟を装うだけで、仕事でも「できる人」を演出できる
第五章  文章を書いて頭をよくする技術
  うまい文章を書くことは、最強の自己アピール術である

よろしくお願いいたします。

F

2013年8月5日月曜日

「本と(ふた)旅」7日(水)まで!



(写真は搬入の様子)

旅の本屋[のまど]が表参道にやってきた!

●旅の本屋のまどが選ぶ『本と(ふた)旅』に参加しています。

期間:201382日(金)~87日(水)
時間:11001900(最終日1700まで)
会場:OPA gallery / shop 東京都渋谷区神宮前4-1-23-1F

臨時書店員(ブックデザイナー):
折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/
福田和雄/石間淳/原田恵都子/河村誠

ゲストデザイナー:
多田進/上野かおる/河井宜行/山崎登

ご来店(場)お待ちしております!

展示の様子はフェイスブックで。

オーパ・ギャラリー

旅の本屋のまど



──“本と旅”とは何か?
展示企画/プロデュースの折原さんの言葉を
以下転載します。


●「本と旅」ができるまで

これまで何度か装丁展をしてきました。(今回で5回目です)
ひとりのときもあり、他のデザイナーや
イラストレーターと組んだときもあります。
やるたびに面白く、刺激を受け、発見がありました。

でも、いつも不満に思うことがありました。
本を買って帰ってもらえないことです。
本のカバーは単体で存在するものではなく、
中身とセットになったものです。装丁が気に入ったから
カバーだけ手に入れて眺めて終わり、というのもヘンですよね。
装丁展をやりながら、気に入ってもらえたなら買って
読んでほしいという気持ちが強くなっていったのです。

そこで、書店を経営している友人がいることを思い出しました。
彼は、大手書店や独立系書店の店長を経て
「旅の本屋のまど」という独自の書店を経営していました。
独自なだけに好きな人は集まりますが、経営は不安定なようでした。
彼と組んで展示会を開けば!? とひらめいたのです。

ブックフェアと装丁展を一緒にすることで、
・作ったオリジナルカバー付きの本を買って帰ってもらえる
・旅の本というコンセプトを通して彼の書店のことも
 知ってもらえる
・見る人には、思いがけないところで本と出会う楽しみを
 味わってもらえる。

いい組み合わせです。

早速のまどの店長とオーパ・ギャラリーに相談し、
展示が決まりました。ギャラリーもこのときばかりは
書店になります。
(この冒険的な企画によくOKを出してくれたと思います)

はじめは売り上げはあまり期待していませんでした。
でも日がたつにつれ、本が売れていきます。
全然売れずに入れ替えた本もありますが、
こういう本が売れてこういう本が売れないんだという
勉強になりました。最終的には売り上げも集客も予想以上でした。
しかし、売り上げよりも集客よりも、装丁で興味をもって本を
(直接)買ってもらえるということにいままでにない
大きな喜びを感じました。
本と装丁の本来の関係を改めて実感できました。
昨年来てくださった方、購入してくださった方には
本当に感謝します。私たちだけだけではなく、見る方々にも
面白がってもらえなければ、ここまでの広がりはなかったと思います。

本を手にすることはひとつの楽しみですが、それを店頭で眺めつつ
触りつつ手に入れることはさらに大きな喜びです。
私たち装丁家が意匠を凝らすのも、
買ってほしい人の目にとまることを目指すからです。
だけどそれも書店があってこそ。
ネット書店も便利ですが、書店を町に残していくのは、
リツイートでもいいねボタンでもなく、本を買うことなのです。

これは、旅の本屋のまどと組んで行いましたが、
ほかにも書店はたくさんあります。「本と(ふた)旅」のあとは、
ぜひあなたの町の(残したい)書店へGO

あっと、まずは「本と(ふた)旅」へGO! でした。

[折原カズヒロ]

(F)