2010年5月24日月曜日

「TALKING DRAGON 井上嗣也展」




意外にも個展は初、だそうです。

上の写真は新作ポスターのビジュアルを使った

フリー・ペーパー「DICTIONARY」133号の表紙です。

もちろん井上嗣也さんデザイン。


ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の

「TALKING DRAGON  井上嗣也展」に行ってきました。


ギャラリーの1階は新作ポスター40点!

地下にはパルコやサントリーをはじめとした数々の名作ポスターと

コム デ ギャルソンの「six」や写真集等の

エディトリアル・ワークの展示でした。


世代じゃないのでよく知りませんが、

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」という

タイトルのアルバム(早川義夫)がありました。

井上さんのデザインを見るといつも思うのは、

“本当にかっこいいものは、なんてかっこいいんだろう”、ということです。

「“デザイン”を信じていいんだ」という気持ちにさせられます。


展覧会に合わせて『INOUE TSUGUYA GRAPHICS TALKING THE DRAGON』リトル・モアから発売されました。

帯には、「写真、文字、平面。」と印刷されています。

この短くシンプルで一見説明していないようなコピーは

井上さんの仕事を良く表現しているなあ。

ファンならわかりますよね?


リトル・モアからは、

『INOUE TSUGUYA GRAPHICS WORKS 1981-2007』も出ています。

2008年度のADCグランプリも獲っているので、説明不要でしょう。

僕は購入済みです。


リトル・モアのセンスはいいですよね。

他では出ないような良質の写真集も数多く出版しています。

日本人の、いわゆる“カメラマン”では無く、“写真家”の写真集は

このリトル・モアと、赤々舎を押さえておけば足りてしまう。

…というのは言いすぎだとしても、新しい写真家を見逃さないためには

この2社の写真集は常にチェックしておきたいです。


ちょっと話がそれましたが、

井上嗣也リスペクト!

あらためてそんなふうに思う展覧会でした。

5月31日(月)まで。


(F)