意外にも個展は初、だそうです。
上の写真は新作ポスターのビジュアルを使った
フリー・ペーパー「DICTIONARY」133号の表紙です。
もちろん井上嗣也さんデザイン。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の
「TALKING DRAGON 井上嗣也展」に行ってきました。
ギャラリーの1階は新作ポスター40点!
地下にはパルコやサントリーをはじめとした数々の名作ポスターと
コム デ ギャルソンの「six」や写真集等の
エディトリアル・ワークの展示でした。
世代じゃないのでよく知りませんが、
「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」という
タイトルのアルバム(早川義夫)がありました。
井上さんのデザインを見るといつも思うのは、
“本当にかっこいいものは、なんてかっこいいんだろう”、ということです。
「“デザイン”を信じていいんだ」という気持ちにさせられます。
展覧会に合わせて『INOUE TSUGUYA GRAPHICS TALKING THE DRAGON』がリトル・モアから発売されました。
帯には、「写真、文字、平面。」と印刷されています。
この短くシンプルで一見説明していないようなコピーは
井上さんの仕事を良く表現しているなあ。
ファンならわかりますよね?
リトル・モアからは、
『INOUE TSUGUYA GRAPHICS WORKS 1981-2007』も出ています。
2008年度のADCグランプリも獲っているので、説明不要でしょう。
僕は購入済みです。
リトル・モアのセンスはいいですよね。
他では出ないような良質の写真集も数多く出版しています。
日本人の、いわゆる“カメラマン”では無く、“写真家”の写真集は
このリトル・モアと、赤々舎を押さえておけば足りてしまう。
…というのは言いすぎだとしても、新しい写真家を見逃さないためには
この2社の写真集は常にチェックしておきたいです。
ちょっと話がそれましたが、
井上嗣也リスペクト!
あらためてそんなふうに思う展覧会でした。
5月31日(月)まで。
(F)