2010年3月30日火曜日

「八惠子のチビッコかみさま展」飲み会


開催中、といっても明日31日まで!

新宿駅構内の「ベルク」で展示されている

「八惠子のチビッコかみさま展」の

飲み会に参加しました。

誘ってくれたのは、その「Yaeko Project」

プロデューサーでもあり、20年来の友人の

マルプデザイン・清水君です。


八惠子さんはじめ名前と絵だけは知っていた

多くのイラストレーターさんと

楽しく交流できました。


圧倒的なデッサン力を持つ女、

八惠子さんの描く「チビッコかみさま」が

浮遊する世界観は、今後も注目です!


上のイラストは、別の会場での飲み会の様子です。

「Yaeko Project」と、もうひとつの顔である

「池田八惠子さん」のタッチですね。


左の列中央、黒縁めがねが、フクダです。

襟は立てていなかったはずですが

イメージ的には立っていたのでしょうか?


(F)

2010年3月28日日曜日

柴田多鶴子「小筥携え ー俳句の旅ー」




新書判上製

・カバー ミランダ(スノーホワイト)

・帯、見返し タントセレクト(TS-5  N-9)

・表紙 ミニッツGA(ホワイト)

・化粧扉 羊皮紙(雪)



縁あって、柴田多鶴子さんの俳句エッセイ

『小筥(こばこ)携え  ー俳句の旅ー』(角川書店)の

装丁を担当させていただきました。


「海外旅行」「家族」「句材をさがす」「行事など」を

テーマにした俳句にはエッセイも添えられているので

俳句シロートのワタクシでしたが、充分楽しめました。

個人的には、家族へのあたたかい視点が

素晴らしいと思いました。


今回は用紙に、さほどしばりが無かったこともあって

カバーには「ミランダ」を選びました。

「ミランダ」は、赤・青・白の

細かなガラス加工がされており

光に反射してキラキラ光ります。


装丁は用紙の助けも借りて、イイ感じに仕上がりました。

Tさん、ありがとうございました。



最後に、『小筥携え』から一句紹介させていただきます。


声 の み を 日 お も て へ 出 し 初 音 か な


(F)

2010年3月22日月曜日

NTS-WB8


問題です。これはなんでしょうか?


ハイ。分かったアナタは

日清紡ペーパープロダクツさん? 竹尾さん?

日本図書設計家協会の会員? 玄光社さん?

それとも図書印刷さんの関係者?

それらの中でも限られたヒトですねぇ。


正解は3月29日発売『装丁の仕事174人』のカバーの色校の部分です。

タイトルの「NTS-WB8」はこの紙のコードネームで

『装丁の仕事174人』のカバーのために!!! 生まれた

オリジナルペーパーなのです!!!


実はこの用紙開発プロジェクトは長期に渡り

極秘に(発表していなかっただけともいえますが)進行していました。


開発には上記の日清紡ペーパープロダクツさん、竹尾さん、

日本図書設計家協会の出版委員の3者が関わりました。


写真ではわかりませんが、かなり個性的な質感となっていますので

書店で実際にお確かめいただければ幸いです。


デザイナーを長くやっていても用紙は選ぶものであって

創るものではありません。

今回、用紙開発プロジェクト・チームの一員になれたことで

とても貴重な体験をさせていただきました。

関係者のみなさま、ありがとうございました。

そして、お疲れさまでした。


その打ち上げが20日に銀座で行われ、参加者は、

日清紡から熊田さん、澤田さん、崎村さん。

竹尾からは青柳さん。ライターの杉瀬さん。

日本図書設計家協会からは理事の小泉さん、

出版委員・委員長の中村さん、紙番長の大下さん、

土屋さん、谷元さん、そして大下さんと

ともに副委員長を務めるワタクシ福田の11名です。


宴では、お互いの初対面の印象などの本音トークや

紙の情報やアイデアも出て、有意義な会となりました。

第2弾があるとイイですね。

崎村さん、徳島でもがんばってください。


最後にもう一度〜。

『装丁の仕事174人』(日本図書設計家協会編 玄光社刊)は

3月29日発売です!!!


(F)



2010年3月19日金曜日

「本の雑誌」




先日、イラストのことで紹介した『トイレの話をしよう』ですが、
内容について椎名誠さんが「本の雑誌」(発売中の4月号)で
取り上げてくださいました。

一部引用させていただくと、
「最近読んだそれらの本の中でもっとも強烈にストライクゾーンに
はまったのは『トイレの話をしよう 世界65億人が抱える大問題』
(ローズ・ジョージ/NHK出版)だった。
「このトイレ本はこれまで出た数々の類型本を圧倒的に凌駕した
強烈な話に満ちている。」

どうですか? 大絶賛ですね〜。

椎名さんが触れていないところでは、
著者は日本のハイテク・トイレ事情も取材していて、
そのあたりも、とても興味深いと思います。

『トイレの話をしよう』を、どうぞよろしくお願いいたします。

(F)

2010年3月14日日曜日

「装丁の仕事174人」刷り出し立ち会い















「装丁の仕事174人」(玄光社・3月29日発売)の
本文の刷り出し立ち会いに
図書印刷沼津工場に行ってきました。

丹下健三氏設計で「日本におけるDOCOMOMO145選」にも
選ばれている1955年に竣工の工場です。
当時のファサードの全面ガラス張りがなくなっているのは
残念でしたが、屋根や内部中央の階段など当時は
相当モダンだったのでしょう。

そんな建物で働く技術者は、デザイナーの意図を
瞬時に読み取り次々と試し刷りをしてくれます。
作業は滞りなく進みました。
見られたのは一部の台だけでしたが
見ると見ないでは大違い。
職人さんも提案やアドバイスをしてくれますし
校正紙のやり取りだけでは生まれないものが
最後のこの作業で現れ、グッと出来が良くなります。
図書印刷さん、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

普段の仕事では色校、再校チェックまでがほとんどで、
あとは、だいたい版元におまかせしています。
出来ることなら「刷り出し立ち会い」は
すべての仕事で行いたいものだとあらためて思いました。
でもあまり言わないようにしておきます。
やっぱり沼津は遠いです……。

(F)

2010年3月11日木曜日

竹井千佳個展「emotional」





















イラストレーター竹井千佳さんの

個展が参宮橋のtrayで始まりました。

シンプルでPOPな新作がにぎやかに飾られています。

そして、上の写真のような「内面に向かってみた」

という新境地も見ることができます。

16日(火)が最終日なのでお見逃しなく!

















会場には昨年装画をお願いした

トイレの話をしよう」も置いてありました。

この本はイギリスの女性ジャーナリストの

翻訳書で原書の表紙はトイレットペーパーの

写真を使っていました。

日本版は店頭で押し出したいということで

竹井さんに登場を願ったというわけです。

おかげさまで好評をいただいており、現在4刷りです。

静かに売れています。


内容はユーモアも含みながらも真面目な本なので

著者に竹井さんのイラストの良さが受け入れられるか

若干の不安はありました。

ところが日本版を受け取った著者は

とても気に入ってくれたようで

「表紙をポスターにしたいので、拡大した画像を送ってほしい」

と言ってくれました。めでたし、めでたし。


(F)

2010年3月8日月曜日

イラストだけ描きました。
















デザイナーなのでデザインの仕事は毎日のようにやっています。

付随してイラストを描くことも、ままあります。

でもイラストだけの依頼は初めてでした。

ナ・ゼ・オ・レ・ニ !?

デザインも込みの場合、

良くいえば「素材を活かす」、

悪くいえば「ごまかす」方法は幾つか心得ているつもりです。

ただ、イラストだけになると「ごまかし」が効きません。

挿絵なので色々な場面も求められます。

そんなの描いたことありません。

プレッシャーです。

……なのですが、チャレンジすることにしました。

単行本の本文イラストで13点あります。

興味のあるかたは探してみてください。

齋藤孝先生の新刊です。


ところで、Iさん、

装丁のときは何度も直しが入りましたが

今回のイラストには1点も直しがありませんでしたね。

大丈夫だったのでしょうか。



(F)