2012年7月17日火曜日

初版本と装丁



特種東海製紙Pam東京の「初版本と装丁」に
行ってきました。
最終日の6月29日のことですから
2週間前のことです。

特種製紙さんの収蔵品の、
明治から昭和初期にかけての初版本の展示です。

作家は夏目漱石を中心に、森鴎外、尾崎紅葉、
幸田露伴、与謝野晶子、島崎藤村、泉鏡花、
芥川龍之介、宮沢賢治。
装丁者は、橋口五葉に漱石や鴎外の自装なども。
小村雪岱も一冊ありました。

発行元は春陽社、岩波書店、新潮社等々、そして、
印刷所の秀英社、東京築地活版製造所、
凸版印刷等々の仕事。


見学者は展示作に触れることは出来ないのですが
竹尾のYさんの取りはからいで、
特種製紙さんに、解説と一冊づつ中味を
見せていただけることになりまして、
急遽メンバーを募ってお邪魔しました。

見るうちに、本文書体、字面の取り方、
ノンブルの位置、奥付が気になりだして、
後半はそれらを重点的に鑑賞させていただきました。

いや〜、これは貴重な体験となりました。
特に、当時の本文組みの実物をまとめて見る機会は
なかなか無いと思います。

特種製紙のUさん、長い時間ありがとうございました。
たいへん勉強になりました。

(F)