2011年4月1日金曜日

「装丁夜話」……第一夜





















ブックデザイナー・折原カズヒロさんが企画した
「装丁夜話」という会に、参加してきました。

それはまだ震災前、3月上旬の肌寒い夜のことでした。
表参道の交差点にほど近い、とある小さなスペースに
装丁家と呼ばれているらしい十数人の面々が集いました。

夜会に参加するには、自分が装丁した本を
2冊ほど持ち寄って解説するのが条件です。
その場では装丁のハナシだけ!、をするのです。
と言っても堅苦しい雰囲気はありません。
加工の秘密を披露する者、苦労話を笑ってもらう者、
飛び交う質問……

話は聞いてみないとわからないもの。
一冊の本の制作秘話で一冊の本が書けるのでは?
というのは大げさだとしても
興味深いオハナシが満載でした。
それにしても、みなさん丁寧な仕事をしていますね。
刺激になりました。

半分くらいのかたとは初対面でしたが
折原さんの名リードもあり、
みな身を乗り出し、椅子に座る人もいないほどの集中力。
2時間におよぶ会は、始終なごやかで
あっという間にお開きとなりました。

そのスペースをあとにした
装丁家と呼ばれているらしい面々は
まだ、はなし足りません。
更に深い夜の青山に消えて行きましたとさ。

…さて、福田がどんな本を持っていったかは
次の機会にでも、おはなししましょうか。

(F)