2016年2月26日金曜日

『上達のコツ』



上達のコツ──コツをつかめば、誰でもレベルを上げられる
中山和義=著(きずな出版)のブックデザインです。

著者はテニススクールのオーナーなので、
テニスボールやテニスコート他
スポーツを意識した色使いにしました。


〈四六判並製〉
 カバー=TS-7(N-9)※マットニス
 帯  =Mr.B(スーパーホワイト)※グロスニス
 表紙 =Mr.B(スーパーホワイト)
 見返し=NTラシャ(濃茶)
 別丁扉=アストロブライト-FS(レモン)


 ▼目次


 ▼章扉


 ▼扉ウラ〜本文(テキストはダミーです)


よろしくお願いいたします。

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『「できる人」の身体のつくり方』



[イースト新書Q 010]
「できる人」の身体のつくり方
(戸井田カツヤ=著)のブックデザインです。

なぜ世にはびこる「お手軽ダイエット法」は無意味なのか。
なぜスポーツジムがすすめるジョギングなどの
「有酸素運動」ではやせないのか。
なぜ1日3食とってもお腹がすくのか…。
科学的な裏づけもとった「やせてあたりまえの方法」を
戸井田カツヤ氏が伝授します。

この新書はフォーマットから
関わらせていただいていまして、
写真やイラストが下部の文字スペースまで
はみ出す場合があることも想定内でした。
うまく人物の足だけ切り抜いてレイアウト
できたと思ったんですが、
もしかして道場の角版写真に著者のキリヌキを
合成したように見えちゃっていますか?
一点写真なんですけどねぇ…。

撮影は小久保松直さんです。

よろしくお願いいたします。

(F)

2015年12月27日日曜日

『たのしいプロパガンダ』




[イースト新書Q 008]
たのしいプロパガンダ
(辻田真佐憲=著)のカバーデザインです。


このビジュアルの元ネタは、有名なので
思い当たる人もいるでしょう。
パクリではありません! 引用です。
ロシア構成主義の芸術家、ロトチェンコの
『レンギス あらゆる知につての書籍』という
ポスターです。オリジナルでは女性が
「本たちよ!」と叫んでいます。
本書の71頁でも触れられています。


一部ではかなり話題になった本で、
「買ったよ〜!」と言ってくださった
編集者もいました。

よろしくお願いいたします。

(F)

『図解 ピケティの「21世紀の資本」』




[イースト新書Q 004]
イースト新書Q創刊のうちの一冊、
図解 ピケティの「21世紀の資本」
(永濱利廣=監修)のカバーデザイン。

原書を意識したデザインです。

5色刷り → 4色+DIC-619(金)
金の下にマゼンタを20%敷いてある箇所があります。

日本版が2014年暮れに発売された『21世紀の資本』は、
その解説本も数多く出版されていますが、一部を
ピックアップしただけの本や、ピケティの名前を利用して
自分の理論を世にアピールしようとする本が多く、
全体を解説した本はほとんどありません。
そのような観点から、本書では原著に忠実に全体を
解説していくことにしました。
あわせて、日本における格差問題やアベノミクスの
評価について独自の解説を加えました。
(「はじめに」より)

よろしくお願いいたします。

(F)

『東大医学部式 非常識な勉強法』



[イースト新書Q 001]
イースト新書Q創刊のうちの一冊、
東大医学部式 非常識な勉強法
(岩波邦明=著)のカバーデザインです。

蛍光ピンクは「TOKA FLASH VIVA DX 180 ピンク」
を使用しました。

東大模試で「E判定(合格率0~20%)」という結果が出てから、
たった1年の勉強で東大理Ⅲ(医学部)に現役合格したのち、
在学中に考案した「岩波メソッド ゴースト暗算」のヒットで
起業にも成功した著者の実体験から考え出したノウハウとは。
(カバー表4より)

よろしくお願いいたします。

(F)

2015年10月16日金曜日

「イースト新書Q」創刊!



イースト新書Q」創刊しました!

イースト新書Q(イースト・プレス)の
フォーマット・デザインをしました。

まずは本文フォーマット。
本文組みをだいたい決めて、本文書体の
バリエーションを見てもらったところ
全員一致で「筑紫明朝R」が採用されました。



扉や目次、奥付などの基本フォーマットもつくっています。
本によって、見出し、小見出しの階層が複雑だったり、
図版多数などあるので、あとはそれぞれの
デザイナーに委ねます。

指定はこのくらいにしておいて、
データ上の段落スタイル、文字スタイル、合成フォントの
指定を見てもらいます。


ロゴマークは、様々なフォントをはめこんで検証。
“トレース” はしていません! でもどこかのロゴに
そっくりなのが、あるんでしょうね。調べてないけど。
そう言わないといけないような風潮がなんかイヤですね……。
やりにくいなぁ。

「新書」って、各レーベルでカバー・デザインは同じ。
タイトル、著者名などを差し替えるだけで、
色も決まっているものがほとんどです。
それこそが「新書」だったわけです。
ところが最近は店頭で目立たせるために、帯で差をつけます。
著者の写真を入れたり、帯の高さも競うように
大きくなっているようにみえます。
新書のコーナーが文庫のように派手になってきています。
(文庫も昔々は地味でしたが…)

そこで編集部は考えました。
カバーは4色で帯は無し!
帯に見えるスペースを決めて、そこには写真やイラスト、
文字の配置も自由にしようと。
さらに帯を付けたくなったら、後から付ければいいじゃないかと。



表1のフォーマットはこうなりました。
自由度は高めてもシリーズに見えるようにした決め事は──
上のビジュアルスペースは白枠を付けてサイズは変えない。
右下のロゴマーク(エンブレムとは言いません)の位置は固定。
下の2行のサブ・キャッチの位置、大きさ、書体、色はこの通り。
その上(『風の歌を〜のところ)は自由。
このスペースと上の枠内で、表1を手掛ける各デザイナーが
腕をふるいます。

 ↓カバー全体のフォーマット。



5月に創刊しました。
隔月刊で現在8冊刊行されています。
うち3冊は表1デザインも担当しています。

「イースト新書Q」をどうぞよろしくお願いいたします。

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2015年10月10日土曜日

『2時間でおさらいできる物理』


左巻健男=著(だいわ文庫)のブックデザインです。


●タイトル文字はこうして作っています。

Illustratorで作業します。
ペンツールで線幅を指定して、
画面上でサクサクと描いていきます。
下書きはありません。
スキャンするのが面倒なので、紙にスケッチした場合でも
それを見ながら作業します。

 ↑四角いところは塗りを白にしています。
  ナナメの線を垂直に
  カットしたいところに置きます。



 ↑プレビュー。
 法則を決め込みすぎるとつまらなくなるので
 この段階で、あーでもないこーでもないと
 試行錯誤をします。
 微調整してほぼ完成の形に。



 ↑最後に角を丸くします。
  アールのついたところをそのままにして
  「角を丸くする」と、形がくずれるので
  アンカーポイントを埋めつくします。
  (何かもっと楽な方法がありそうですが……)


 ↑完成


 ▼カバーイラスト。章扉やはしらにも流用します。

 ▼章扉

▼コラム。イラストも描きました。




よろしくお願いいたします。

(F)