2013年12月24日火曜日

『ファーストクラスに乗る人のノート』



中谷彰宏=著
のブックデザインです。


  ▲帯の色校(表4部分)

帯は前回の予告通り、同じ特色の茶色を5%明るくしてみました。
それで別段紙の白を感じるわけもありませんでしたが、
上の色玉を見て、50%以下にするのも面白いと思いました。
「金」を追求するのとは、また別の方向になりますが。

それはそうと、前回を「青金」とするなら、
今回は「赤金」にみえます。
同じ印刷所で同じ紙に同じ色を5%違いで
刷っただけで、「青金」が「赤金」になるとは?
これは微妙な色の調合でしょうかね。
同時にやってみた結果ではないですから……。
色々とやってみたくなります。

 ●

タイトルの書体は「筑紫オールド明朝」のファミリーです。
表1の横組みより、背の縦組みのほうが「Bオールド」の
片仮名の払いが強調されている感じがよりわかります。



右→筑紫Bオールド明朝
中→筑紫Aオールド明朝(平仮名+漢字)+
  筑紫Bオールド明朝(片仮名)
左→筑紫Aオールド明朝

 ※文字の形は変えていません。
 ※ウエイトのRを少し太らせています。
 ※片仮名の比率を大きくしています。

・右の、片仮名の「Bオールド」は魅力だが、平仮名の形が
 この本のやさしくスラスラ読める内容にはマッチしない。
・左はキレイで読みやすく問題ないが、タイトルとしての
 引っかかりが欲しいところ。
というわけで、いいとこ取りの「A」と「B」を
組み合わせて、まん中を採用。


〈四六判並製〉
カバー=ヴァンヌーボVG(スノーホワイト)グロスPP
帯  =スノーフィールド
表紙 =ミセスB-F(スーパーホワイト)
見返し=アラベール(セージグリーン)
別丁扉=ミセスB-F(スーパーホワイト)

好評発売中。空港でも良く売れているそうです。
『ファーストクラス〜』シリーズ続編も発売中!

よろしくお願いいたします。

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