2013年8月5日月曜日

「本と(ふた)旅」7日(水)まで!



(写真は搬入の様子)

旅の本屋[のまど]が表参道にやってきた!

●旅の本屋のまどが選ぶ『本と(ふた)旅』に参加しています。

期間:201382日(金)~87日(水)
時間:11001900(最終日1700まで)
会場:OPA gallery / shop 東京都渋谷区神宮前4-1-23-1F

臨時書店員(ブックデザイナー):
折原カズヒロ/白畠かおり/タケナカ・ユウキ/
福田和雄/石間淳/原田恵都子/河村誠

ゲストデザイナー:
多田進/上野かおる/河井宜行/山崎登

ご来店(場)お待ちしております!

展示の様子はフェイスブックで。

オーパ・ギャラリー

旅の本屋のまど



──“本と旅”とは何か?
展示企画/プロデュースの折原さんの言葉を
以下転載します。


●「本と旅」ができるまで

これまで何度か装丁展をしてきました。(今回で5回目です)
ひとりのときもあり、他のデザイナーや
イラストレーターと組んだときもあります。
やるたびに面白く、刺激を受け、発見がありました。

でも、いつも不満に思うことがありました。
本を買って帰ってもらえないことです。
本のカバーは単体で存在するものではなく、
中身とセットになったものです。装丁が気に入ったから
カバーだけ手に入れて眺めて終わり、というのもヘンですよね。
装丁展をやりながら、気に入ってもらえたなら買って
読んでほしいという気持ちが強くなっていったのです。

そこで、書店を経営している友人がいることを思い出しました。
彼は、大手書店や独立系書店の店長を経て
「旅の本屋のまど」という独自の書店を経営していました。
独自なだけに好きな人は集まりますが、経営は不安定なようでした。
彼と組んで展示会を開けば!? とひらめいたのです。

ブックフェアと装丁展を一緒にすることで、
・作ったオリジナルカバー付きの本を買って帰ってもらえる
・旅の本というコンセプトを通して彼の書店のことも
 知ってもらえる
・見る人には、思いがけないところで本と出会う楽しみを
 味わってもらえる。

いい組み合わせです。

早速のまどの店長とオーパ・ギャラリーに相談し、
展示が決まりました。ギャラリーもこのときばかりは
書店になります。
(この冒険的な企画によくOKを出してくれたと思います)

はじめは売り上げはあまり期待していませんでした。
でも日がたつにつれ、本が売れていきます。
全然売れずに入れ替えた本もありますが、
こういう本が売れてこういう本が売れないんだという
勉強になりました。最終的には売り上げも集客も予想以上でした。
しかし、売り上げよりも集客よりも、装丁で興味をもって本を
(直接)買ってもらえるということにいままでにない
大きな喜びを感じました。
本と装丁の本来の関係を改めて実感できました。
昨年来てくださった方、購入してくださった方には
本当に感謝します。私たちだけだけではなく、見る方々にも
面白がってもらえなければ、ここまでの広がりはなかったと思います。

本を手にすることはひとつの楽しみですが、それを店頭で眺めつつ
触りつつ手に入れることはさらに大きな喜びです。
私たち装丁家が意匠を凝らすのも、
買ってほしい人の目にとまることを目指すからです。
だけどそれも書店があってこそ。
ネット書店も便利ですが、書店を町に残していくのは、
リツイートでもいいねボタンでもなく、本を買うことなのです。

これは、旅の本屋のまどと組んで行いましたが、
ほかにも書店はたくさんあります。「本と(ふた)旅」のあとは、
ぜひあなたの町の(残したい)書店へGO

あっと、まずは「本と(ふた)旅」へGO! でした。

[折原カズヒロ]

(F)