2012年10月29日月曜日

「50歳からは炭水化物をやめなさい」



藤田紘一郎=著
のブックデザインです。

若いころと同じ食生活では老化が加速してしまいます。
50歳で切り替わる体に合った食べ方で
元気に生きる方法が書かれています。

カバーの「炭水化物」とサブタイトルのオレンジは
DIC-593なのですが、初校は違いました。

TOKA FLASH VIVA DX 400 オレンジの二度刷りを 
指定したつもりの初校が出てきました。
なんだか薄いのです。


VIVA DX オレンジには、「400」「450」「500」があって
「400」が一番濃いんですね。
「400」と書くつもりが、何を思ったか指定紙に
「450」と間違えて書いてしましました。
(気づいたのは本が出来てから)

初校を見たとたんに「薄い!」。そしてサブも見づらいと
思って、自ら色の変更を提案しました。


また、別丁扉も初校時は、↑「シナールスペクトラ(サイバーピンク)」で
派手に行こうと思っていました。
(TOKA FLASH VIVA DXとか、シナールスペクトラとか
 なんだか『デザインのひきだし』みたいだ…)

カバーの色を変えたことで、別丁扉の紙も
落ち着いた路線に変更。

結果、用紙は、

カバー=コート ※PP加工(グロス)
帯  =ソルジェンテ ※ニス(グロス)
表紙 =ファーストヴィンテージ(カシミヤ)
見返し=ファーストヴィンテージ(カシミヤ)
別丁扉=ファーストヴィンテージ(カシミヤ)

そんなこんなで色々ありましたが、
仕上がりは気に入っています。

で、売れてます!


amazonでは33位!
忽ち3刷りです。

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2012年10月27日土曜日

「手塚治虫を装丁する展」at 東京電機大学




ポスター・チラシ・デザイン=タケナカ・ユウキさん

一昨年、竹尾見本帳本店で、
昨年は、宝塚市立手塚治虫記念館で開催された
今年は、東京電機大学で11月10日(土)まで開催中です。

話の発端は今年の夏のこと。
FUKUDA DESIGNで、東京電機大学出版局の
K地さんと、単行本の装丁の打ち合わせを
していたときです。

K地さんの一言からはじまりました。
「電機大で『手塚展』ができないですかねぇ?」

唐突ではありません。
電機大は、手塚治虫原作の「鉄腕アトム」を
イメージキャラクターにして広告展開などしていたからです。

早速、日本図書設計家協会の展示委員長である
タケナカ・ユウキさんに連絡をとりました。
そこから手塚プロダクションにと、話はトントンと進み、
10月12日から開催となりました。

そんな経緯もあったので、
搬入のお手伝いに行ってきました。

会場は北千住駅前に今年移転したばかりの
きれいなキャンパスの一角です。
福田作「リボンの騎士」も展示されています。

一般のかたもどうぞお気軽にお立ち寄りください。
もちろん入場無料です。

[会場]
 東京電機大学 東京千住キャンパス
 1号館 電大ギャラリー

[日時]
 2012年10月15日(月)〜11月10日(土)
 9:00 am〜7:00 pm(日・祝祭日休み)

駅前しか散策できませんでしたが
初めて降りた北千住駅はきれいな街と
古い飲み屋さんが共存する魅力的なところでした。



【おまけ】搬入で高いところに昇るタケナカさん。アハハ

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2012年10月15日月曜日

「江戸を歩けば」諸戸佑美個展



イラストレーター・諸戸佑美さんの個展が
今日15日(月)から、20日(土)まで
ギャラリーハウス・マヤで開催されます。

会期:2012年10月15日(月)〜10月20日(土)
開館時間:11:30〜19:00(最終日17:00まで)
初日17:00よりオープニングパーティ

会場:GALLERY HOUSE MAYA
東京都港区北青山2-10-26
TEL 03-3402-9849



↑DMのデザインをお手伝いしました。
どうぞお出かけください。

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2012年10月12日金曜日

山田博之イラストレーション講座&個展



先日「山田博之イラストレーション講座」の
ゲスト講師を務めてきました。

イラストレーター・山田博之さんの講座は
課題/講評はもちろん、豊富な経験から得た、
仕事につなげる方法を説いてゆくのが特徴です。

全10回の講義の最後にゲスト講師を
招いて講評などをします。そこに呼ばれたわけです。
過去には坂川栄治さんはじめ著名なゲストばかりなのです。
僕でいいんですか?
何か勘違いされていませんか?
と、もちろんその思いを山田さんに伝えたましたとも…。
でも山田さんにはたいへんお世話になっているので
引き受けました。

当日は、イラストをメインでデザインした数冊と、
そのラフの変遷や原画のコピーなどを持っていって
イラストレーターと、どのように進めていったか
などを話しました。
その後は、質問を受けたり、生徒さんのファイルを見て
講評など。そして雑談で、1時から始まって
残りの電車もあと数本というところまで。

これからは生徒さんの今後にも注目していきたいです。


ところで、山田さんの蔵書に『黄金の鳥』『フローラの神殿』
(ともに荒俣宏:編著 リブロポート刊)を見つけました。
どちらも高価な大型本で、僕も当時の少ない給料から
捻出して購入した今でも大切にしている本です。







山田さんの個展が開催されます!

山田博之個展「facebook1日1枚絵」

10月22日(月)〜11月2日(金)
11時〜19時(月〜金)
土曜日は16時半まで/日曜休廊

ギャラリーエフ(千駄ヶ谷)
http://www.tokyo-ef.com/

楽しみですね。

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2012年9月20日木曜日

『老いと死について』




下の記事と同じ著者、
アルボムッレ・スマナサーラさんの
ブックデザインをやりました。

このように違う版元から同じ著者の本の
デザインの依頼を受けることは、
どちらかが売れていたりとか、
著者に信頼されているような気がして(勝手に)
ウレシイですね。

依頼の時期はズレていたのに、
結果どちらの発行日も6月になってしまいました。
両方ともカバーは文字だけなので、
色合いは差がつくようにこころがけました。

どちらも「売れています」と報告を受けて
ホッとしています。


●四六変型(120×188mm)

・カバー→パミス(白)※マットニス
・帯→ヴァンーボVG(スノーホワイト)※グロスニス
・表紙→ディープマット(ボルドー)
・見返し→NTラシャ(山吹)

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2012年9月19日水曜日

『こころの復興』




アルボムッレ・スマナサーラ著
のブックデザインです。

今から2年前の『こころを清らかにする言葉』と
同じ仕様です。

仮フランス装 本文天アンカット スピン付

・カバー→ハーフエア(コットン)※マットニス
・帯→NTラシャ(スノーホワイト)※グロスニス
・表紙→ライトスタッフGA-FS ※マットPP加工
・見返し→OKブリザード
・別丁扉→OKブリザード
・本文→OKミルクリーム・ハニー

よろしくお願いいたします。

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2012年9月18日火曜日

「本と旅」展




「本と旅」展が終了してから
ひと月以上経ちました。
ご来場のみなさまありがとうございました。

結局のところ、仕事のヤマとぶつかって、
最終日も最後の1時間ほどしか在廊できず
ご来場のみなさまにほとんどご挨拶出来なかったのが
こころ残りですが、展示は大盛況だったようで
本も予想以上にたくさん売れました。
折原さんの「リアル書店を応援したい」という思いに
少しばかりは貢献できたかな?

フェイスブックページは、まだこれからも新しい記事が
アップされていく予定ですので、よかったらのぞいてみてください。

他にも、マルプデザイン「日報」に星野さんが
詳しく書いてくれました。
星野さん、いつもありがとう!

また、展示作品の箔押しで協力いただいた
コスモテックの青木さんにも、ブログで盛り上げて
いただきました。感謝!

オリジナル・ブックカバーをかけた本やグッズもよく売れましたが、
好評だった「顔出しパネル」。
どこで調べたのか、「顔ハメ看板ニスト」が参上。
三脚を持ってきて、写真を撮っていかれたそうです。

(F)