2011年9月5日月曜日

「装丁夜話」……第一夜(3)






























だいぶ時間が経ってしまいました。
装丁夜話(第一夜)に持っていった、
一本をやっと紹介。
もう一冊はコレ

この「地球の未来を考える」シリーズは
現在6冊刊行されています。


背のホッキョクグマを描く
イラストレーターの小さなギャラリー
過去のブログでも一度書きました。
それから一冊、増えました。(一番右)
世界の食料ムダ捨て事情』(イラスト:神田ゆみこさん)で、
めでたく増刷。


カバーを外した表紙は、地券紙に1色刷り。

地券紙のようなインキののりにくい(はがれやすい)紙に
大きなベタ面を刷る指定は、印刷屋さんによっては、
やめてくれと言われることがあります。

まったくのらなかったり、あまりにもムラが出るのは
論外だとしても、ジャンルによっては多少のムラなら
 “味がある” と考えるデザイナーも少なくないでしょう。
日本の印刷技術はたしかに世界に誇れるものです。
しかし、こういった “味” を認めない、
高い品質管理あってのことです。

その反動なのかどうなのか、「レトロ印刷」のような、
ざらついた紙に版ズレまで楽しむ印刷で、
面白いものを作るデザイナーが出てきたのは
最近のことだと思います。

前置きが長くなりました。
写真左上のブルーの表紙は、ベタ面が多いということで、
紙面を安定させるために、なんと先にニスを刷って、
そのあとにブルー1色を刷っています。


──その後、「装丁夜話」は第二夜が開催されています。
二夜にも2冊持っていきました。
その紹介はまた改めて。

(F)