2011年7月29日金曜日

『大和書房の五十年』



























創立50周年、おめでとうございます。

ひとつ前の記事の記念パーティで関係者に配られた
非売品の書籍、『大和書房の五十年』の装丁を担当しました。
たいへん光栄なことです。

「大和書房」の文字は武者小路実篤の書です。

「岩波書店の看板の字は夏目漱石だから、
大和書房の看板は先生にお願いしたい」と、
現会長がお願いしたそう。

カバーの用紙は「パチカ」という
加熱型押しをすると、その部分が半透明になる特殊な紙です。




上は表紙が透けているところ。
下は青空を透かしてみた写真です。
加工も含めて値段も張るので、普段の仕事では
おいそれと指定出来る用紙ではありません。






























・表紙→キュリアスメタル(ベノム)
・見返し→OKフェザーワルツ(雪)
・別丁扉→エアメールボンド(ホワイト)






カバーは、「ことぶき(白)」と「羊毛紙」に
ホログラムホイル(村田金箔 HK 0015)という
これまた豪華な色校も検討されました。

本文執筆は取締役副会長の南暁氏。
編集担当は、H部さんです。
H部さん、たいへんおつかれさまでした。
仕上がり、気に入っています。

(F)

2011年7月27日水曜日

大和書房は創立50周年を迎えました





























いつもお世話になっている大和書房さんが
創立50周年を迎えました。

50周年関連のデザインをいくつかお手伝いさせていただきました。
上の写真は創立記念日の7月1日に掲載された新聞全面広告。
(デザイン:小口翔平)


当日は、リーガロイヤルホテル東京で盛大な
パーティが執り行われ、招待されましたので
小口と一緒に行ってきました。

全員起立していた主賓のスピーチ中のことです。
招待客の一人が気分が悪くなって、ふらついていたのでしょう。
自分の少し前だったのですが、わかりませんでした。
それにいち早く気づいたのが、齋藤孝先生です。
サッと駆け寄り、静かに身体を抱え、おしぼりや椅子を差し出す
その手際の良さは見事! で、ほとんどの人が気づかなかったのでは
ないでしょうか。会は滞りなく進んでいきました。
齋藤孝先生、オトコマエ。

訳・解説の『ネイティヴ・アメリカン 聖なる言葉』他ご自身の
著作も何冊か装丁させていただいた加藤諦三先生にお会いしました。
人生の大先輩の先生が、やさしく話しかけてくださいました。
器の大きさに感じ入ってしまいました。

中谷彰宏先生の本は、コレとか、コレとか
15冊以上デザインしていると思うのですが
お会いするのは初めてでした。
他にも著名な女流作家の姿もちらほら。

その日の深夜のことです。
メールがきたので誰かと思ったら、中谷先生です。
後日返信すると、なんと5分後にはまた返信が!
さらには、郵送で著作と毛筆の直筆メッセージ・カードまで
いただいてしまいました。中谷パワーに圧倒。
中谷さん、どうもありがとうございました。


何冊か装丁もさせていただいた創業者である
大和岩雄(おおわ・いわお)会長が、
「50周年で創業者が生きているのは珍しい」
と皆を笑わせていましたが、60周年、70周年も
元気でいて欲しいものです。

大和書房のみなさん、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
いつものように接していただいたので
リラックスして楽しめました。
大和書房の増々のご発展をお祈りします。
そして今後とも変わらぬおつきあいを
していただけたら幸いです。

(F)

2011年7月25日月曜日

「上路ナオ子のわがまま名言集」



























HBギャラリーに行ってきました。
鈴木成一賞
「上路ナオ子のわがまま名言集」

上路さんにイラストをお願いしたのは一昨年のことでした。
同じくHBギャラリーの一昨年2月の個展で見つけた絵を
プレゼンしたところ、編集者にも気に入ってもらえ、
追跡! 私の「ごみ」』という本の装画になりました。
この本は内容も面白いので、おすすめします。
会場にも置いてありました。



その頃と比べると今回の個展では
よりシンプルな絵になっているようです。

「一発描きですか?」と本人にたずねると
「だいたいそうです」とのことでした。

描いているようで、描いていない。
描いていないようで、描いている。

この気持ちのいい、ヌケの良さは天才的だと思いました。
イラストレーターの個展で感動したのは久々です。
(最近あまり出かけていないのだけれど)

明後日、27日(水)まで。

(F)

2011年7月22日金曜日

「星新一トリビュート装丁展」
































お知らせです。

7月22日(金)─27日(水)
11:00─19:00(最終日は17:00まで)
会場:オーパ・ギャラリー
協力:星ライブラリ、新潮社

[出品作家]
 折原カズヒロさん(ブックデザイナー)
 タカセマサヒロさん(イラストレーター)
 北村人さん(イラストレーター)
 JERRYさん(イラストレーター)

新潮文庫の星新一作品を元にした4人の装丁の展示です。

“ショートショートの神様” 星新一といえば、
自分にとっては最初の読書体験と言っても
いいかもしれません。

今日からです。楽しみ。

(F)

2011年7月20日水曜日

文庫『男はお金とどうつき合うべきか』






























「幸福は富そのものによって得られるのではなく、
 富を使って初めて得られるのだ」

 ──スペインの作家・セルバンテスの言葉より

※ミゲル・デ・セルバンテス
 Miguel de Cervantes Saavedra 1547.9.29─1616.4.23
 『ドン・キホーテ』『模範小説集』etc.

川北義則=著『男はお金とどうつき合うべきか』が
増刷になり、帯を差し替えました。
というわけで、再登場
引き続きよろしくお願いいたします。

(F)

2011年7月18日月曜日

『小野寺志保/START! 』



なでしこしこしこ なでしこしこしこ♪〜
いやぁ劇的な試合でした。
ありがとう! なでしこジャパン!
PK戦の前に円陣を組んだときの、
監督・選手の笑顔が印象的でした。

さて、写真は一昨年ジャケットをデザインした























写真右端がMVP、得点王の澤選手。
他、なでしこの仲間たちがコーラスで参加しています。

小野寺志保さんは
元、日テレ・ベレーザのGK。
ワールドカップ3回、
アトランタ、アテネオリンピックに出場。
代表キャップ23試合。
2009年に現役引退しました。

小野寺志保さんの真っすぐな歌声を
どうぞ聴いてみてください。

(F)

2011年7月15日金曜日

『SE・情シス・IT営業のためのIFRS速習ガイド』































の装丁です。

IFRS(国際会計基準)といわれましても……
ましてや自分はSEでも、情報システムでも、IT営業でもない。
つまり対象からまったく外れているせいか
正直内容には、興味もわかず……。
それでもデザインはできるのです。へっへっへっ。

わからないがゆえ、最初のカバー案は
違う方向で5案出したし、
その後の細かな修正もがんばりました。

興味のあるかたはどうぞ(無責任?)

(F)

2011年7月14日木曜日

並製書籍 表紙用紙セレクト































竹尾のYさんに「並製書籍 表紙用紙セレクト」
というキットをいただきました。

並製表紙用にセレクトされた32銘柄の用紙が
ファイルされています。

気になる用紙を選んで
背を折ります(スジ押しがしてあるので簡単)。



専用のA5サイズの束見本(束12mm)に
巻いてみると……。

(写真は、気包紙U  ディープラフ)



仕上がりの質感が、リアルにイメージできます。
す、素敵や〜ん!

(写真は、アラベール  ウルトラホワイト)



これは使えそうだにゃ〜。

Yさん、ありがとうございました。

(F)

2011年7月13日水曜日

竹尾ミニサンプル























竹尾のYさんご来社。
紙見本のメンテナンスをしていただきました。
長く使ったヨレヨレをピカピカの見本に
取り替えてもらいました。
ダブりもあったせいで棚からあふれかえっていたものが
スッキリ収納。
深澤直人さんデザインによるこの専用棚は
いまでは貴重だそうです。

(F)

2011年7月11日月曜日

「西瓜糖の日々を描く」































お知らせです。

老若男女世界文学選集挿画展vol.4
[西瓜糖の日々を描く]

リチャード・ブローティガン著『西瓜糖の日々』の
装画・挿画を12人のイラストレーターが描き、
おなじみ Malpu Design のスタッフが装丁しました。
その文庫本と原画の展示です。

ギャラリー DAZZLE で、明日12日〜24日まで。

以前お世話になった大西洋さんも参加しているんですね。
楽しみです。

(F)

2011年7月8日金曜日

『いつもうまくいくリーダーが心がけている60のこと』































の装丁とカバー・イラストを担当。

編集部のリクエストで、パンダのリーダーを描きました。

蛍光イエローとパンダが目印。
どうぞよろしくお願いします。

















[オマケ]

(F)

2011年7月6日水曜日

『「地デジ化」の大問題』





























いよいよ7月24日に地上アナログ放送が
終了します(福島、宮城、岩手を除く)。

──誰も書かなかった「アナログ停波」のカラクリ
(知的発見! BOOKS 008)坂本衛著です。

ブックデザインを担当しました。

田原総一朗氏大推薦!
──「テレビは誰もが等しく見られるもの」…
そんな常識が、地上アナログ放送終了で崩れる。
これは日本のマスメディアの危機だ!

(F)

2011年7月4日月曜日

『警視庁組織犯罪対策部』





























文庫ぎんが堂の書き下ろしノンフィクション、
相馬勝著『警視庁組織犯罪対策部』の
カバー・帯のデザインです。

警視庁組織犯罪対策部と
中国人組織犯罪グループとの最前線。
おもしろコワイです。

表1には舞台となった池袋の夜景写真を使いました。
サンシャイン60から見下ろしています。

(F)