文庫『キリストと聖骸布(せいがいふ)』
ガエタノ・コンプリ著のカバー、帯のデザインをしました。
装画にはカラヴァッジョの「キリストの埋蔵」を
使用することができました。
帯にはこうあります。
「ただのシミ、されど史上最奥のミステリー。
科学者、宗教家、マニアを巻き込んだ謎の一部始終が、
ここにある。」──荒俣 宏
聖骸布をご存知ですか。
キリストの遺骸を包んだと伝えられる布がトリノに保管されているのです。
布には人間の血でぼんやり全身の姿が「ネガ」状に映されています。
反転してみると、はっきりとした姿が見てとれます。
本当にキリストなのか? キリストでなければ誰なのか?
なぜ「ネガ」なのか? ねつ造か?……
長年、聖骸布の研究を続ける著者が、膨大なデータと歴史、
科学的根拠を駆使して謎に挑みます。
この本は面白いので、読んでください。
西洋美術に関心のある人には特にオススメです。
クリスマスに「聖骸布」を通してキリストに
想いを馳せるのはいかがでしょうか?
(F)